klimbrothers’s 童話と絵ブログ

本当ハ面白イクリム童話と絵描きグスタフクリムのブログです。

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

海の詩

深い海の底で生まれた一匹の魚は 空を知らず 風を知らず 朽ちた難破船で死んだ人魚は 愛を知らず 夢を知らず 壊れかけた星の下で眠る君は 涙知らず 僕を知らず ああ 南の風 珊瑚礁の風 黒い黒い海に還れ

かーぶみらー

さっきから 気になる視線を 見上げれば 坂の途中の かーぶみらー 表情ひとつ 変えないで 僕を見ている かーぶみらー どんな風に 見えますか 聞いても 黙んまり かーぶみらー いつか あなたが 笑ったら 僕も くくくと 笑うでしょう。 押し黙ったまま 通り過ぎ…

ガラスの煉瓦

誰が積んだか ガラスの煉瓦 百戸 二百戸 三百戸 黄色 橙 赤緑 もろいにゃんこは 大失敗 ビー玉ふたつ転がった。 genshi-bakudan いりません。 誰が積んだか ガラスの煉瓦 百戸 二百戸 三百戸 黄色 橙 赤緑

月が ひとつ 出ています もう片方は どこ行った。 月が ひとつじゃ 寂しすぎ 猫の目二つ あったでしょう。

冬の詩

川の面は鋼色 河原の小石はミルク色 赤い鉄橋 錆の色 葉っぱと小枝がこすれて唄う 歌はやっぱり冬の詩 陽が射せば 希望の文字も ミルク色

そうじのおじちゃん

そうじのおじちゃん面白い 「いぬもねこも人です」と そう言ったのは朔太郎 教えてくれたの そうじのおじちゃん そうじのおじちゃん面白い

本当は楽しいクリム童話/『新説・マッチ売りの少女』

童話作家として成功するまで自分も苦労したアンデルセンの優しさは ちょっと変わっています。 大晦日に路傍で凍え死んだ貧しい少女を 可哀想に思うだけでは可哀想に思うのです。 夢の大切さ、美しさを知って、生涯夢を描いていたアンデルセンは 少女もきっと…