klimbrothers’s 童話と絵ブログ

本当ハ面白イクリム童話と絵描きグスタフクリムのブログです。

2007-01-01から1年間の記事一覧

たった18年ですけど続いた仕事からここ2,3年のを紹介します。その1

没になりました。 だからここに掲載しても問題ないでしょう。

有機循環結晶/第八見開き

ぼくの体はもうどこにもない でも ぼくの体を形作っていたものは 姿を変えて今でもある ひとつ残らず全部ある 世界中にある

有機循環結晶/第七見開き

日本の牧場に降った 牛に飲まれたぼくは胃になった

有機循環結晶/第六見開き

インドの山に降った 樹に吸われたぼくは花になった

有機循環結晶/第五見開き

中国の河に降った 水に溶けたぼくは魚のひれになった

有機循環結晶/第四見開き

雨になった 海と山と川と街と 地上に降りる

有機循環結晶/第三見開き

雲にまじった 空が広い

ノートにボールペンでスケッチ、その上に鉛筆で落書き

横になって描いたスケッチ。 横向けに描いたから形が思いっきり歪んだ。 鉛筆で人の顔を空想で落書きして お経も書いた。

有機循環結晶/第2見開き

いまは焼かれて黒い煙 ぼくの体はちいさなツブになって 風に吹かれるたびに広がっていく

大正時代の画学生みたいな絵『ワイングラスにハーブ』

イラストレーターやのに 何やってんねんやろ、みたいな絵。 まぁ、もうちょっとクレパスについて知りたいから と言うのが一番の関心やったから 絵自体が退屈なんはしゃあないけど。 まぁ、なんかクレパスの白の底力を垣間見られたのは よかったかな、と思う…

有機循環結晶/第一見開き

僕は死んだ。

かぐや姫

いつか、 『かぐや姫』のパロディを描きたい。 ハッピーエンドな『かぐや姫』を 描きたい。 まぁ、それの直接の下絵というわけではありませんが ああそれと、僕は絵を描いていて穴彫りたいと思うことが多いので あぁ、僕は穴彫ってたら僕は絵描けるのかも知…

ひとからきいたはなしやねんけど

昔話は 『~~~~だったそうじゃ。』 と語られることが多いです。 不思議なリアリティが生まれます。 『あの人は○○だよ。』と 『あの人は○○らしいよ。』を 比べると解ります。 両方とも嘘だとしても。 人は二重の嘘をより信じるのでしょうか。 多分、信じな…

凛々しい女性の肖像

『C嬢の肖像』にしよう、と言ったら 『勝之介』が言いと訳解らんこと言い出したので 『凛々しい女性の肖像』で折り合いを付けました。 普段はもっと柔らかい表情の人ですが、 カメラなどをむけると 口元がいきなり凛々しくなります。 桃色の紙に紫色で描き始…

ひゃくねんにいちどのたんじょうび(クレパス)

創作手作り絵本『ひゃくねんにいちどのたんじょうび』は 全ページデジタルです。 唯一の例外がこの頁。 さくらクレパスで描きました。 友達が遊びに来た時、大抵一緒にクレパスで 何か描きます。 ふと、『ひゃくねんにいちどのたんじょうび』をクレパスで描…

だいすきなみずのけしき

どうも、水が好きです。 風の次に好きです。 流れているのが好きです。 音を立てているのが好きです。 揺れているのが好きです。

くりすますのかみさま

クリスマス。 なんですきなんでしょう。 クリスマスキャロル。 なんですきなんでしょう。 クリスマスソング。 なんですきなんでしょう。 ぼくたちには クリスマスは ファンタジーでした。

友達が描いた僕の肖像

【あり得ない薔薇】が 凄く悲しい絵になった、と 抽象画を描いている友達に cafeで話していたら・・・ 手を広げて話す僕の姿と 僕の後ろの鉄のパイプを曲げた 長~~い、多足の一輪挿しのような オブジェとの相乗効果で とても悲しいという 雰囲気ではなかっ…

淡い存在

妻はささやかな菜園をベランダに創った。 ミントなどのハーブはそこそこ育った。 けれど、やはり野菜は難しい。 痩せたオクラのようにやつれたピーマンが 何個か口に入っただけだった。 プチトマトもこれで全部。 せめて・・・ とその淡い存在感を 描き留め…

はろうぃんのかみさま

ひと月いち記念日のつもりで描き始めた絵本ですが 厳密にと言いますか 正確に言うと 十月のお祭りがふたつに なってしまいました。 十一月 ゴメンナサイ。 フクジロはみなさんご存知ですか。 『グスコーブドリの伝記』の元になったというか 初期稿のような物…

あり得ない薔薇

花の絵は難しいです。 多分、嘘だらけです。 一応、萼とか葉とか、調べるのですけど、 調べて頭の中で標準化して 絵にするんですけど、 なかなか枯れた薔薇の絵や写真がないし もちろん、薔薇は椿みたいに枯れる前に 花弁が散ったりしないけど、 それはまあ…

たいいくのひのかみさま

体育の日が その昔、十月十日だったことを ご存知の方も、随分少なくなったことでしょう。 何故、十月十日だったかをご存知の方は 更に少ないでしょう。 過去数十年間、雨が降らなかったという 特異日と言われるこの日に 四十三年前、何が行われたか 記憶の…

出席番号02番-

山田さんは、ほんまちよこさんに、にてた。 だれかが、ぼくのなまえと、山田さんのなまえのあいあいがさを そうだんしつの、とびらに、らくがきした。 せんせいが、ほーむるーむのじかんに、みんなをしかった。 らくがきをしかったのか、あいあいがさをしか…

13-Death/死神

お腹いっぱいご馳走食べたら幸せ。 でも、もいっぺんお腹減らへんかったら、 もっかい幸せになられへん。 ず~~~っと、幸せってある? そら好きな人とず~~っと一緒におったら・・・ でも、別れて再開したら、そらその幸せは 更に格別。 死神さんがなんで…

出席番号01番-山田

山田くんは、ひとことで、ゆうたら、 あたまのいい、きゅうり。 あたまは、ええけど、きゅうりやから、 もてる、とか、そんなん、ぜんぜん、あらへんかった。 いがくぶに、しんがくして、いしゃになって あの、くらすのまどんなと、けっこんした、っちゅうの…

けいろうのひのかみさま

九月十五日は敬老の日でした。 妻の母の誕生日でした。 私と妻の結婚した日でもありました。 覚えやすくてよかった。

しゅうせんきねんびのかみさま

あの戦争はどうだった、こうだった。 そんなことより おかげでどうなった? これからどうなる? どうしたい? ききたいのは。知りたいのはそれだけ。

たなばたのかみさま

旧暦の七夕は 今年は八月十九日でした。 この絵本が完成したのは 八月十八日でした。 ふ~~~~ん、と言って下さい。 ともかく、牽牛と織女のお話は面白い。 誰が考えたんでしょうねぇ。 要するに二人とも仕事をほったらかして、 ベッドから出て来えへんか…

夕鶴/顔

口紅はみ出しています。

夕鶴/全身

鶴の恩返しで鶴を助けたのは老人。 助けられた鶴が変身した若い娘に名前はついていません。 これは木下順二さんが脚色した夕鶴の主人公『つう』 助けたのは若い青年。 失ったものは信頼ではなく、恋。