集まれ魔女達-第三幕-第三場
第三場
暗転
『庭の千草』をかき消すように、次第に四文字熟語の呪文と行進の足音が大きくなり
気がつくと、耳をつんざくような騒音となって、再び生徒X(タロー)を取り囲んでいる。
生徒Cが教師に駆け寄り・・・
生徒C 先生! もう一回、あいつにあいつが誰だか聞いて下さ~い。
生徒全員 (声を揃えて・・・)
聞いて下さ~~~~い。ハハハハハハハハハハハ・・・・・・
教師 お前達、それは、ちょっと、あれじゃないか?
イ・ジ・メ! ハハハハハ・・・・・・。
(生徒X(タロー)を指差して)
リクエストにお答えしろ!
お前は誰だ。
生徒X(タロー)は真っ青になる。震えが止まらなくなり、後ずさりするが生徒達に押し返されて・・・
生徒X(タロー) ぼ、ぼ、ぼくは・・・・・に、に、に、に・・・(と下をうつむく)
遠くから『庭の千草』とあの変な楽隊の音楽がかすかに、ほのかに聞こえてくる。
タローはそれに気付き、じっと耳を傾けている。そして、ゆっくりと顔を上げると
その顔は笑っている。遙か遠くの魔女達にも聞こえるような大きな声で・・・
タロー 僕は、タローです!
教室はパニック状態となる。ギャーという悲鳴。腰を抜かしてはいずり回る生徒。
他の生徒の腕にかみつく生徒。黒板に自分の頭を何度も打ち付ける生徒、等々。
そして、タローは、ずっと空を見つめたままである。
幕
暗転
『庭の千草』をかき消すように、次第に四文字熟語の呪文と行進の足音が大きくなり
気がつくと、耳をつんざくような騒音となって、再び生徒X(タロー)を取り囲んでいる。
生徒Cが教師に駆け寄り・・・
生徒C 先生! もう一回、あいつにあいつが誰だか聞いて下さ~い。
生徒全員 (声を揃えて・・・)
聞いて下さ~~~~い。ハハハハハハハハハハハ・・・・・・
教師 お前達、それは、ちょっと、あれじゃないか?
イ・ジ・メ! ハハハハハ・・・・・・。
(生徒X(タロー)を指差して)
リクエストにお答えしろ!
お前は誰だ。
生徒X(タロー)は真っ青になる。震えが止まらなくなり、後ずさりするが生徒達に押し返されて・・・
生徒X(タロー) ぼ、ぼ、ぼくは・・・・・に、に、に、に・・・(と下をうつむく)
遠くから『庭の千草』とあの変な楽隊の音楽がかすかに、ほのかに聞こえてくる。
タローはそれに気付き、じっと耳を傾けている。そして、ゆっくりと顔を上げると
その顔は笑っている。遙か遠くの魔女達にも聞こえるような大きな声で・・・
タロー 僕は、タローです!
教室はパニック状態となる。ギャーという悲鳴。腰を抜かしてはいずり回る生徒。
他の生徒の腕にかみつく生徒。黒板に自分の頭を何度も打ち付ける生徒、等々。
そして、タローは、ずっと空を見つめたままである。
幕