klimbrothers’s 童話と絵ブログ

本当ハ面白イクリム童話と絵描きグスタフクリムのブログです。

もう一つの桃太郎

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昔々、ある国の王様が劣勢の戦況の中、戦禍を逃れて生き延びさせようと
生まれたばかりの娘を布にくるみ篭に入れ川に流しました。
篭は桃のように見えました。

川下の国は敵国でしたが、善良な老夫婦も暮らしております。
流れてきた赤ん坊を拾い桃太郎と名付け育てました。
男の子と勘違いしたのです。

桃太郎は見事なお転婆娘に成長しました。

とはいうものの、貧しい農村では子供は口減らしとして
売られたり、せいぜい宮本武蔵みたいに雑兵として領主の軍に入れたらええ方、
という戦国乱世のような時代。

桃太郎はそんな宿命に反発して、敵国征伐に行くと言い出しました。

滅びなかった国の王様は、成長した娘を捜し出し、様子を調べさせるために
三人の使いを送りました。

猿と犬と雉です。

三人は何も知らずに祖国に攻め入ると宣言した娘、桃太郎を監視するために
家来となります。

お話しはここまで。

キャラクターを紹介します。

赤鬼と呼ばれた(多分この国独特の髪型のせい)桃太郎の実の父親である王。
青鬼と呼ばれた母親である后。
桃太郎育ての親である爺婆。
猿、犬、雉。
そして、お転婆娘の桃太郎。

です。