パッフェルベルのカノン

タイトルは『出窓』

これは、週に一度、土曜日の夜、銭湯の帰りに・・・

(もちろん行きにも寄って、お風呂道具は全部用意いてもらているのだけれど)

泊めてもらっているお母ちゃん家で描いたクレパススケッチ。

＋α

ブラックジェッソを塗ったまま、放ったらかしにしていたF4キャンバスを持参し

それにいつも通りサクラクレパスで・・・。

何故ブラックジェッソを塗ってるかと言えば・・・

クレパスの黒は他の色を濁らせやすく

絶対最後に入れないと悪戦苦闘となるし・・・

最後に入れるのも、場所が狂いやすく、エッジも立ちにくいクレパスでは・・・

と、殆どクレパスの黒は使用を最小限に留めたいから。

で・・・

結果、こんなズッコケな不調和な絵になりました。

この花瓶は元々は酒瓶。

妻の父から僕のお母ちゃんが貰った贈り物。

それを花瓶に使っているのです。

花は造花。

向日葵や菖蒲や色々揃えて毎月差し替えています。

そして・・・

背景。

もちろんお母ちゃん家にはこんな出窓はありません。

食卓に載せた花瓶の向こうにあるのは

お母ちゃんのベッド、テレビ台、網戸の入った窓。

それを絵にするのは難しかったので、さささとべた塗り。

その後、家に戻って、セザンヌの静物画をイメージして

アイデアの浮かぶままに布や台を色々描いてみたけど・・・

手を加える度に不調和の連続。

花瓶との距離感や空間の歪み、等々。

これが私です。

技術や知識があって絵を描く訳ではなし。

敢えてクレパスで描いているくらい、不便でズッコケな

トライ！

それが私です。

ちなみに、パッフェルベルのカノンを聴きながら、この絵を見たら・・・

こんなズッコケでも薔薇の花の拡がりに

楽しさが浮かんできました。

自分の絵を見る時、というか描くときこそ

そんな優しい気持ちが大切なんだな！とあらためて思いました。

次はブラックジェッソはやめよっと！

ワニスを塗る前にクレパス触るとすぐに傷つくことも判明。

次は気をつけよっと！