Chaos
種保存の法則に則って、
生き物はその目的も知らぬまま、生命を与えられ
遺伝子の命ずるままに、『食』と『燃焼』を繰り返す。
外界との折り合いで、様々な不具合から生命が途中で終了することもあるけれど
何の不具合もなくとも、種保存の法則に則って
生命はある日、活動を終了する。
それが命。
人の脳は不要に発達し、そんな生命をシミュレートして
架空の生命活動を並行する。
本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたり、旅行に行ったり・・・
それは架空の『食』。
小説を書いたり、詩を詠んだり、踊ったり、歌ったり、演奏したり・・・
そして、絵を描いたり。
それがきっと架空の、いや心の『燃焼』。
種保存の法則から、必ず生命は結婚し、子孫を残す。
では、心は何と結婚し、何を残そうとしているのだろう?
脳は種保存の法則を如何様にシミュレートしたのだろう?
知らない方が僕はいい、と思う。
目的を意識して生まれた訳ではないのが生命だから。
ただ、意図もなく始まり、意図もなく必ず終了するのが生命なのだから。
ただ、意図的にそ生命を終わらせない限り、『食』と『燃焼』は続くのだから
せめて心のそれだけは、
好きなものを『食』させたい。好きを『燃焼』させたい。
結果生まれたのが、この僕の『Chaos』
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