雨音
『寒い』ことが本当に苦手な僕なのに、
さっき窓を開いて冷気が入って来た瞬間、
僕の手の甲から妙な『快感』が伝わって来た。
『幸せ』に近い『快感』。
手首はブルブル震えているけれど・・・。
今は全身ブルブル、ガチゴチ・・・。
『暗い』ことも本当に苦手な僕なのに、
蛍光灯を消して、白熱灯色のスタンドだけを灯し、
隣の部屋からガラス戸越しに、しみじみ眺めていることもある。
『The House』手描きバージョン4作目も、こんな暗い絵に。
タイトルは『雨音』。
『お陽様』大好きな僕だけど、
『雨音』も僕にとっては『聖なる声』のように聴こえる。
外からはガンガンという工事音やゴーゴーという列車の通過音、
二階からは怒鳴り声。
そんなここをまるでカテドラルの様に包み込み、
あたかも聖なる『アトリエ』のように感じさせてくれる。
それが正しく僕の引き蘢りの心理なのかもしれないけれど・・・
暗い気持ちになる訳ではなく、
心静かにお絵描きに導かれてゆくだけなのです。
だから『雨音』も大好き。ありがとう!