klimbrothers’s 童話と絵ブログ

本当ハ面白イクリム童話と絵描きグスタフクリムのブログです。

呪縛

靱本町にあるギャラリーMAISON D'ARTのオーナー、木本さんからの呼びかけに応えて

"ma chanson favorite"という企画展に参加するつもりです。

ma chanson favorite は”私の好きな曲”という意味のフランス語。


僕が選んだのはラフマニノフ作曲の"ヴォカリーズ"。

アンドレプレヴィン指揮のロンドン交響楽団演奏による管弦楽編曲版。

泣き切る音楽。ゆるしの音楽。


これが、描きかけ・・・。


イメージ 1



昨日、三宮のカフェポルセリーノで描き始め、家で描き進め、行き詰まって

今日は元町のRed Shoes Cafe で続きを・・・・。



美しい絵に仕上がりそうな気がしない。



何が美しいのか解らない。



Red Shoes Cafe へ行く途中、センター街のギャラリーほりかわで

奥川始弘という画家の個展を見たことが余計に気持ちを萎えさせた。

久しぶりに見た本当に美しい風景画だった。

今の世にそんな美しい景色など多くはあるまい。

しかし、興味をそそられる景色はきっかけとなるのだろう。

そして画紙の上でコンテが不透明水彩がどのような美となるか知り尽くしているのだろう。



そんな技術も何もない僕が美しい絵を描きたがる。

美と芸術に呪縛されて、何も描けそうなきがしない。

醜い絵なら幾らでも描けるだろう。

しかし、そんな絵を描きたいなどとはこれっぽっちも思わない。


美しい絵を描こうとして、醜い絵に仕上がるのだろう。

粗末な絵が出来上がるのだろう。

でも、しょうがない。

ちまちまと鉛筆を動かすことしか出来ない。

動かし続けるしかない。

諦めて。

夢見て。

覚悟して。

切れずに。

美の法則も

芸術の奥義も

無視して・・・。


p.s. そして、さっきこの画像をFlickrにアップロードしたら
もう六人もの人からコメントが届き六件のFavorite登録が届いている。
嗚呼、僕はどうしたらいいんだろう。.