ゆるし
Vocaliseを選んで、よかったのです。
全然上手く描けなかった。今でも。
面白く描けたらいいやん、それが僕のアイデンティティやん!
などとウソブキながら自分を励ましても、捨ててしまいたいくらい、
でも、捨てることも、破くこともできず・・・
自分の部屋へ持って入って
Vocaliseを聴きながら、おそるおそる、絵を眺めていたら・・・
絵を見ている自分が変わった。
それは全てを色と形に翻訳する絵描きの目ではなく
目に映るそのもの全てを愛おしむような
昔どこかでそうであったことがあるような
旅人のような目に変わっていた。
Vocaliseが僕を許してくれた。
美しいとか感動的だとか、そんなことにも関係なく
自分が自分の部屋に掛けたい絵を描こう・・・などという
いつかの自分の決心も忘れ、
これがどんなに醜い絵になっても、僕はこの絵を壁にかけます。
そして、絵が好きだから描かずにいられない、とかそんなこととも関係なく
たとえ、上手く描けなくても、満足出来なくても
これからも、絵を描き続けます。
僕は
そう
Vocaliseに
約束しました。