忘れたくない音楽家
●クリスチャン・ティーレマン
しっかりと教えてくれました。
真の姿なのだと確信した。
前頁に紹介。
大作曲家の交響曲は見事に構築された造形なのだから、下手な指揮者がやるように、全体を乱さないように
だとか、インテンポでだとか、そんな姑息な気遣いばかりにとらわれなくても、秘められたフレーズを
しっかり歌っても大丈夫なのだ。やはりゲヴァントハウス管弦楽団を指揮しての素晴らしい演奏。
以前に日本国憲法を読んでがっかりしたことを思い出した。
ヴィヴァルディで一世を風靡してからずっと尊敬する音楽家ではあったけれど、その後も素晴らしい
演奏を何度も聴いてきたけれど、心から理想とする指揮者。
今日、バッハの組曲第三番を聴いてやはり確信した。音楽の原点は自然界の奏でる感動的な音なのだ。
楽器や理論ばかりが洗練されて、音楽もその感動の原点を失って行く。皆、もう一度(いや、一度も
聴いた事もない人も多いだろう)、蜩の森の前で、森が奏でるこの凄い大合唱に身を浸せよ。
※何故、音楽というカテゴリーがエンターテイメントにしかないのだろう。
芸術ではないのか!