渡邉明日香
12日、尼崎市民交響楽団、第26回定期演奏会で
渡邉明日香さん独奏によるブルッフのヴァイオリン協奏曲を聴きました。
チューニングの時点で響きの美しさに感動しました。
心を浄められる演奏。
普段ラジオやオーディオから流れる音はどれほど濁っているのでしょう。
コンサートホールで生演奏に接して、ヴァイオリンの高い音が苦手と思い込んでいた妻も
偏見から解放されたことでしょう。
市民オーケストラですから、聴いていて少し辛くなる音も聴こえてくることもありますが
そんな時でも全く集中を損ねない彼女の演奏姿を見ていて思いました。
困難なこと、というか高い理想の価値はそんなところにもあるなと。
そんなことくらいで気持ちを妨げられるような生半可な集中力では決してやり遂げられないことですもの。
ありがとう、明日香さん。
いつか、あなたの演奏の様に人の心を浄められる、嫌そんな考えは高慢、人が心を浄めることに
役立てる絵が描けたら・・・。
白いドレスの美しい女性でした。
一部が演奏されました。震災で亡くなられた方のことを一人も知らない僕は、若くして亡くなった
同級生達、父、愛猫、愛犬を順に想いました。この音楽は素晴らしい音楽です。音楽はすばらしです。
僕の心にはどんな悲嘆も、どんな煩悩も浮かびませんでした。まるで自然の心のような心になって
僕は彼ら彼女ら心に抱きました。自然と音楽が言葉や哲学や科学や宗教よりも僕にとって一切の真実
と思える理由、またひとつの証明のように思えました。